2014年6月16日月曜日

突っ走れ!

おととい、ハワイから戻りました。

現地では星空を撮影したりしていてあまり寝ていなかったので
時差ぼけはありませんが、疲れはやや蓄積しています。

そして、昨日は月例審査、打ち合わせ、お袋の見舞いなどでバタバタしておりました。

この短い日本滞在では、原稿を3本書かねばならず
今朝は4時起きで一本執筆、これからもう一本、飛行機の中でもう一本書ければという感じです。

本日より3週間のモンゴル取材にでますが
残念ながら荷造りがまだ終わっておりません(泣)

まぁ、でもこうして毎日のように撮影できる環境は嬉しい限り。
適度に休みながら、精一杯楽しみたいと思います。

さて、過日6月2日に2014日本写真協会賞新人賞授賞式がありましたが
そのときスピーチした内容をここに書いておきます。

(長文ですが、ご覧いただければ幸いです)

<日本写真協会賞新人賞> 清水哲朗スピーチ全文

みなさん、こんばんは。清水哲朗です。このたびは新人賞をいただき、ありがとうございます。審査員のみなさまに心より感謝申し上げます。

僕は日頃、カメラ誌での執筆やメーカーの写真教室、フォトコンの審査などをしているので作家としての認識されることは少ないかもしれません。それでも2002年より毎年個展を開催することで、写真家としての立ち位置をどうにか確保してきました。
今回このように受賞できたことは、僕のことを作家として見続けてくれた方々のおかげだと思っております。

モンゴル取材をはじめて17年。最初はユキヒョウという稀少動物の撮影が目的で訪れましたが、空振りも多く、現在はありとあらゆるものを撮っています。モンゴル作品ではこれまで風景、スナップ、ドキュメンタリーと発表してきました。そのたびに何何写真家なのかわからないとも言われてきました。でも、「草原の国」として断片的にしか知られていないこの国の風土を伝えてていくためにはどれも必要な発表でした。

今回受賞をいただくきっかけとなった写真集「CHANGE」は、民主化へ移行し、凄まじい勢いで変わりつつあるモンゴルの街、人、暮らし、風景、動物の様子を15年かけて取材した結晶です。全体構成は自身でやりましたが、デザインや印刷、製本はすべてモンゴル制作にこだわりました。 色校もなくいきなり印刷が始まったので色のバラツキが多々見られますが、そういった印刷技術も含めて写真集に着地させることで
この国の変わりようを記録したかったのです。

海外で撮影する写真家は昨今、珍しくありませんが、多くの人は国内で発表するにとどまり、どんな名作でもその土地に残ることは稀です。現地で撮ったものは現地に還元すると言う当たり前の作業を僕はしていきたいと考えております。

そのきっかけとなったのは先の東日本大震災です。僕が17年通っている石巻市北上町も壊滅的な被害を受けました。そこで津波に飲まれながらも軌跡に助かった知人と震災から1ヶ月後にようやく連絡が取れたときに「この町に残っているものはもうありません。清水さんたちが撮ってくれた写真だけです」と言われたときに写真家としての責務を強く感じました。僕の作品は新しさもなく昔ながらのオーソドックスなスタイルかもしれませんが、現地の人の目に成り代わって日常、及びその変化を記録し、その土地に残せれば本望です。

竹内敏信事務所で助手を務めていたころから数えてこの業界19年目のベテラン新人ではありますが、今後も初心を忘れずに、写真家として一路まい進していきたいと思います。


本日は誠にありがとうございました。

2014年6月5日木曜日

続く旅

GWに娘と徒歩によるプチ旅をして以来
名古屋、沖縄、岩手〜石巻(海岸線の被災地)と続き

休むまもなく、六本木にある富士フイルムフォトサロンでの
「日本写真協会賞新人賞受賞作品展」の会場に毎日在廊(本日最終日16時までです)。

今夜からは心の洗濯とアロハの買い付け(私服用)でハワイへ行ってきます。
8泊10日で戻りますが、帰国後1日を挟んで、モンゴル3週間の旅へ。

そんなわけで七夕までほとんど日本におりませんが
作品制作活動を目一杯励んできますね。

ごきげんよう、さようなら。 ← 朝ドラの影響